STORY
治療が終わってからが、
本当のスタートでした
新卒3ヶ月で脳腫瘍と診断され、手術、抗がん剤治療、放射線治療を経て、薬剤師として職場に戻りました。けれど社会に戻ってから、以前のようには働けない自分に直面しました。仕事のパフォーマンスが落ちたと感じ、思うようにいかない日々に苦しみました。
治療中も、知らないことばかりでした。使える制度、助成金、障害者の認定。誰かが教えてくれるわけではなく、自分から探さなければ出会えない情報がたくさんありました。
周りには同じ病気を経験した人がいなくて、強い孤独を感じたこともあります。そんなとき心の支えになったのが、同じような病気と向き合った人たちのリアルな闘病体験でした。こんな制度があると知れること。自分は一人じゃないと気づけること。それがどれほど大きいかを、身をもって知りました。
患者であり、薬剤師でもある自分だからこそ、抗がん剤の名前や副作用のことまで、医学的に踏み込んで聞くことができます。体験談としてのリアリティと、医学的な学び。その両方がある記録を、必要としている人に届けたい。そう思って、SURVIVOR INTERVIEWを始めました。
もうひとつの理由は、社会の理解です。がんを経験して社会に戻った人が身近にいないことが、理解がなかなか進まない原因のひとつだと感じています。インタビューを届けることで、そういう人もいるよねと自然に受け止められる社会に、少しでも近づけたらと思っています。
代表 畑中 聡一郎